会社と上手く付き合っていけるか

会社と社員の間では実質的には雇用契約が結ばれています。内容は勤務時間や勤務内容などの取決めに従い会社のために働くその代わりに賃金(給与・賞与等)を得られるという約束です。入社を決めるということは、条件に従い会社のために労働することに同意したということですね。

新卒にせよ中途にせよ、入社前のガイダンスで会社の状況をより詳しく聞き出せれば良いのですが、実際は外からの評価や知名度、人事担当からの限られた情報から入社を判断するケースがほとんどです。今回は入社後に知ることになる会社の考え方や実情についてを例を挙げながら「これからも会社とうまく付き合っていけるか?」を考えてみたいと思います。

◾️社長の人柄と経営方針

一般的に 会社の理念=社長の理念 です。現社長が先代社長の会社を単に引き継いだだけだったり、他の役員の意向に乗っかっているようなケースも時に耳にしますが、本来は自ら舵をとり目指すべき行き先に会社や社員を導くのが、最も重要なミッションです。

そして、そんな社長の目指すべき道が社員に浸透しているか?は会社の繁栄を大きく左右します。簡単に言えば、
・考えに共感できる
・社会貢献度が高い
・情熱を感じる
・魅力を感じる
・話しを聞いて勉強になる
といったことを社員が日々実感できる環境が理想的なのですが、実際はこのような人が存在しています。

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1)社長の考え方や経営方針に共感できない人 → 

できることなら、上記に掲げたような社長の会社でいて欲しいですよね。ただ例えポイントは高くなくても、自己を磨くために適した環境であれば所属する意味はあるというものです。会社と雇用契約を結んでいるとは言え、自分の将来を最優先しながら状況を的確に判断すべきでしょう。

2)社長との距離が遠く人柄がよくわからない人 → 

社長が営業所や支店に全く顔を見せず、社員とのコミュニケーションを図る場面も少なく、何を考えているかがわからないような場合は仕事に身が入りませんよね。ただ直接社長のことを知らなくても、上司や先輩が「どう感じているか?」「どういう仕事をしているか?」が参考になります。悪口を頻繁に耳にするような場合は要注意信号です。
ヒーくん
ヒーくん

私が最初に務めた会社は、先代の社長がカリスマ性の高い人でした。クライアントに良いサービスを提供したい・・・という意欲に満ち溢れ、若い社員とも積極的にコミュニケーションを図る人格者でした。その影響を受け、素晴らしい成果を挙げている多くの先輩方に囲まれていました。「自分も早く良い仕事をできるようになり、周りから一目置かれたい!」と意気込んでいたことを覚えています。ところが入社後に社長が交代してからは一気に流れが変わりました。優れた能力のあるベテランが会社を離れはじめ、私も後を追うように退職した後、数十年後に会社は姿を消しました。

やはり、尊敬できる人がたくさんいる会社で働きたいものです。

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◾️業績と経営状態

年に1回、会社は決算発表を行います。また大きな会社だと四半期または半年毎に中間決算を公表する場合もあります。その結果は社員としてとても気になるものです。良好なら次のボーナスに期待が持てますし、会社の雰囲気が明るくなりますよね。

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1)業績と経営状態が良くないことに不安がある人 → 

わけもなく業績不振が続いてしまうと経営状態が悪化します。すると給与やボーナスが削られ、社員のモチベーション低下を招き、更に業績が下がるという悪循環を起こしてしまうでしょう。また業績が悪いということは「社会に貢献できていない」と言い換えられます。そんな場合は業績の良い会社や業界に転職したいと思うのは自然な流れです。

逆に「止むなき状況で業績が悪かった…」といった場合、社長の理念がしっかり浸透している会社ほど「社長と社員が一体となって現状を打破しよう!」という風潮が生まれてきます。それが功を奏し、困難を乗り切ったことで社風や待遇が以前より良くなったとすれば「転職に踏み切らなくて良かった!」ということになるかも知れません
ヒーくん
ヒーくん

私もそうでしたが、経験上、務めている会社の業績悪化そのものが転職の主原因になることはあまりありません。それよりも、このような状況から給与が下がり続けたり、会社のやり方に疑問を感じることによるモチベーション低下が転職への道を進むきっかけになるケースを多く見てきました。

補足ですが、もしあなたが会社の業績など全く興味がないという社員だったとすれば、このような転職への悩みを抱えることなく自力で自分の道を進める人なのかも知れません。

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◾️会社と社員の関係性

通常の場合、入社時に会社と社員の間で「雇用契約」が交わされます。ここで就業場所や就業時間、休日休暇、業務内容などの労働条件が示され双方が同意を得ることで雇用関係が成立します。そして、取り交わした条件の下で業務を行うことの対価として給与が支払われるということです。

会社と社員の関係は、本来、対等でなくてはなりません。そして平等でないとお互いの未来に希望はありません。

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1)常に会社から無理難題を押し付けられている人 → 

会社の方が強い立場にあり明らかに過多な労働を押し付けるようなら、押し潰れてしまう前に転職に踏み切ることを考えるが良いでしょう。会社との関係が正常でないと不満が蓄積し、モチベーションが低下し、自己のステップアップを遮ることになり正常なキャリアを築くことが難しくなります。

2)身勝手な社員が多いと感じている人 → 

社内規定を全く守らず悪さを繰り返す社員や全く仕事をしない社員が多いといったように社員の好き勝手がまかり通る会社も存在します。こちらは社員の方が会社よりも強い関係です。その場合もいずれ先に述べたような業績不信と経営悪化を引き起こしてしまいます。業績を挙げている正常な会社ほど、社員と会社の関係が対等です。

社員の立場から言えば、愛社精神はそこまででなくても、そこそこ悪くない関係で付き合っていけるかどうか?が「このままその会社を続けられるか?」の鍵になるということです。

会社と上手く付き合う上でもう一つ極めて重要な評価と収入の話しは、また別の記事として改めてアップします。

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